ほっとする家庭の味
現地に住んでいるとイギリスで愛される家庭の味に触れることができます。どのスーパーにもお惣菜として必ず置いてあったり、定番レシピとして紹介されていたり。数ある料理の中から日本人のわたしがお気に入りのメニュー選びました。
Hunter’s Chicken(ハンターズチキン)
鶏肉にベーコンを巻き、BBQソースとチーズをのせてオーブンで焼くだけ。自宅で簡単に作れる一品として親しまれています。元はフランス料理で、白ワインやトマト、ローズマリーを使用したトマト煮込みですが、イギリス版はお手軽かつ、より子供が好きそうな味付けになっています。
イギリスでもとてもポピュラーな料理で、パブ(Pubs)の伝統料理でもあります。同僚にこの料理がお気に入りだと伝えると、近所でも特に美味しいハンターズチキンを出すパブを教えてくれました。お酒を飲まない人でも、この料理を目当てに食べ歩いて美味しいお店を探すそうです。自宅でも再現しやすいレシピのため、家庭料理としても親しまれているのだと思います。
嬉しいことに日本でも手に入る材料のみ。帰国してからもよく夕飯に作っています。
別の記事でレシピを紹介しますね!
Cottage Pie / Shepherd’s Pie (コテージパイ/シェパーズパイ)
こちらの料理はなんとなく聞いたことことある方も多いのではないでしょうか。ひき肉と玉ねぎ、野菜を煮込み、その上にマッシュポテトをのせてオーブンで焼いた後、グレイビーソースをたっぷりかけて食べます。2つの名前の違いは肉の種類で、コテージパイは牛ひき肉、シェパーズパイはラムひき肉で作られています。その他の材料はほぼ同じです。この料理は紛れもなくイングランド発祥の料理で、アイルランドでもよく食べられています。
コテージパイの由来は、18世紀にコテージ(小さな平屋)に住む貧しい村民たちが、サンデーローストの残り肉と日常的な食材のじゃがいもで作るマッシュポテトを組み合わせて出来たパイだからだそうです。小麦粉の生地ではなく、マッシュポテトを使用していることが歴史を感じさせられます。
イギリスのパイは、同じような食材を使用していてもひき肉か塊肉か、トッピングがマッシュポテトかスライスポテトかなどで料理名が異なります。混同しやすいですが、料理ごとで生まれた時代や地域が異なることを区別しているあたりが、ユナイテッド・キングダムの名を感じさせます。
Jacket Potato (ジャケットポテト)
またまたじゃがいもです。この辺からイギリスにはじゃがいもが多いことがお分かりかと思いますが、本当にじゃがいも率が高いです。主食なので当たり前なのですね、あちらからしたら日本人も米ばかりで飽きないのかと思うかもしれません。
イメージとしては、お祭りなどの屋台で見るじゃがバターが近いです。オーブンで焼いたじゃがいもにバターや好きな具材をトッピングして食べます。定番はチーズ&ビーンズです。ここでいうビーンズは、ベイクドビーンズのこと。イギリス料理とては定番のサイドディッシュですね。
一般家庭ではもちろんのこと、学校の食堂や公園の小さなカフェなどに置いてあります。レストランではほとんど見かけないため家庭的かつ庶民的な位置づけなのでしょう。じゃがいもと豆って、シンプルすぎて料理と言えるのかと思われそうですが、これがけっこう病みつきになります。
簡単で腹持ちもいいことから、昼食によく食べていました。楽で早い料理がやはり好まれます。病院食でもいつでも出せるメニューとして置いていたので、その日のメニューで食べたいものがなかった場合は、みんな揃ってジャケット・ポテトを注文していました。今ではその気持ちがよく分かります。
Tuna Pasta Bake(ツナパスタベイク)
パスタはイギリスでもよく食べられています。ボロネーゼやカルボナーラ、アラビアータなど日本でもお馴染みの味を見つけることができます。パスタはパスタでも、「パスタベイク」がイギリスらしいと思いこの料理を選びました。なぜならパスタだってオーブン調理。基本的になんでもオーブンで焼きます。どんなに小さなアパートのキッチンにも必ずオーブンが備わっています。
ツナはイギリスでもポピュラーな食材です。日本で言うツナ缶で、現地ではツナ・チャンクやツナ・フレークとして売られています。ここで使うパスタはショートタイプのものです。マカロニや大きめの輪っかになっているものなど種類は何でもOK。茹でたパスタとホワイトソースやコーン、グリーンピースなどを合わせてたっぷりチーズとともにオーブンで焼きます。
これまた子供が好きそうな味。万人受けする料理ですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
世界的に知られているものから、現地ならではの料理までを私なりにご紹介してみました。気になるレシピや、こんな料理もあるなどコメント欄で共有いただけたら嬉しいです。
次回以降は、イギリス仕事探し編。留学経験のない管理栄養士が、現地の大学病院で働くまでの経緯を赤裸々に綴る予定ですので、お暇なときにまた覗いてください。
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