イギリス料理の代名詞であるフィッシュ&チップス。
若い頃は喜んで食べていても、年を重ねるごとに美味しいよりも胃もたれが勝るのが本音。
確かに現地の国民食としてよく登場するメニューですが、スーパーに繰り出せば他にも「魚料理」の選択肢はいくつか見つけることができます。
今回は、私がイギリス在住当時に自宅でよく作っていた魚料理をご紹介します。
イギリスで作るサーモンアボカド丼
サーモンのお刺身は、一般のスーパーではなかなか手に入りにくいのですが、
現地のサラダ用のスモークサーモンが大活躍してくれます。
おすすめがこちらの商品。

引用:ALDI
現地スーパーALDIに似た商品の画像があったので引用していますが、私がよく利用していたのは自宅近くのディスカウントスーパーLidlです。お値段も比較的お手頃。
メーカー名:LIGHTHOUSE BAY
商品名:Marinated Gravadlax Salmon with Mustard & Honey Sauce
このタイプのスモークサーモンは嬉しいことに「生感」が強いので、お刺身の代用として限りなくベストな商品と重宝していました。さらにこのマスタードソースが酢飯にとても合う!
1.酢飯(お酢、砂糖、顆粒昆布だしで作る)に海苔を散らす
2.切ったアボカドとサーモンを乗せ、刻みねぎを散らす
3.お好みでマスタードソース、醤油、わさびをかける
日本食の基本的な材料は全て現地のアジアンスーパーで手に入ります。

輸入品のお値段はもちろん割高です!笑(当時は1ポンド=195円)
私が住んでいた地方都市でも一通り揃ったので、ロンドン近郊は品揃えが豊富なはずです。
ちなみに輸入品の米酢は高いので、バルサミコ酢で酢飯を作っていました。
イギリスで作るサーモンのムニエル
見た目は普通の焼き鮭に見えますが、美味しく食べるためにひと手間を加えます。
サーモンの切り身は、現地スーパーで手に入りやすい魚のひとつです。
写真当時の価格は、2切れで758円(2024年9月)でした。
日本の甘鮭などと比べると高いですが、これでもお財布に優しいといった感覚です。
こちらのサーモンの切り身、うろこ付きで売られているため、このまま焼くと口の中でウロコがざらざらして残念なことに。おまけになんとなく生臭い気も。下処理が必要です。
下処理として包丁で鮭のうろこをこそげ取り水気を拭き取る。
塩こしょうと米粉を薄付けしてソテーすると、カリっと美味しいムニエルの出来上がり!
このひと手間で仕上がりがガラっと変わります!
米粉はハラル(イスラム教の宗教食)のスーパーマーケットで見つけることができます。

米粉が手に入らない場合は、小麦粉でもOKです。
イギリスで作るサーモングラタン
イギリス現地でもサーモンパイ(サーモンとホワイトソースにマッシュポテトを乗せて焼いたオーブン料理)がよく食べられていますが、
ここでは日本でもお馴染みのグラタンを作ります。
マカロニを入れて食べ応え抜群!
1.マカロニを表示通りに茹でる
2.鶏肉やお好みの野菜をバターでソテーし、小麦粉を入れ(目安:大さじ2)炒める
3.牛乳や生クリーム、塩コショウやコンソメを入れ、とろみがつくまでぐつぐつ煮る
4.耐熱容器に移しチーズを散らしたら220℃のオーブンで表面がこんがりするまで焼く
最初に作ったときは、久しぶりの食べ慣れた温かい料理に感動したものです。
たらのフィッシュケーキ(市販品)
こちらは料理というより買ってきてオーブンで焼くだけの、日本のコロッケに近い現地商品です。
割としっかり味がついているのでそのままでも味わえますが、
アジアンスーパーで手に入る日本の中濃ソースをかけるとご飯に合います。
こちらはLidlの商品です。
とろ~りチーズとスモークした鱈のマッシュのフィリングにオーツ麦入りの衣をまぶしたもの。
オーブン調理でサクサクに焼き上がって、イギリスのチルド総菜としてはなかなか美味しい!
肉以外のおかずが食べたいけれど、忙しくて手間がかけられないときにこのフィッシュケーキが使えると思います。
おわりに
私が思う「イギリスの自宅で魚料理を食べるなら?」を一通りご紹介してみましたが、いかがでしたか?
これはほんの一例で、きっともっとたくさんのアイディアが日本人の皆さんの間で溢れているかと思いますが、
イギリスの地方都市でひっそり暮らしながらも日本っぽい味を求めていた管理栄養士の簡単アイディアとして参考になれば幸いです。
ずらっと並べられているお肉料理にも負けず、積極的にお魚を食べましょう~~!!
その他、私がよく作っていた家庭料理をこちらで紹介しています。
イギリス料理のイメージが変わるこちらの本もチェックしてみてください!
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