材料の配合と焼き方にコツあり!
チョコとローストしたくるみの香ばしさに、ほどよいサクサク食感がクセになる、大人にも子供にも人気で繰り返し作りたくなるクッキーです。
今回は、子供の頃に母がよく焼いてくれていたあのクッキーを本腰を入れて再現しました。
枚数たっぷり焼けるように、分量は少し多めに設定しています。
冷蔵庫で休ませる時間も型抜きも不要なお手軽レシピです。
食感を左右する水分量
クッキーの焼き上がりの固さを左右するのは、水分量や油脂量です。
小麦粉に対するバター、牛乳、卵の配合の違いで食感を変化させることができます。
また、グラニュー糖ではなく水分量の多いきび砂糖やブラウンシュガーを使うことも固いクッキーにしないポイントです。
適度な加熱温度と時間
ほどよいサクサク食感に仕上げたいときは、二段階調整(高温180℃→低温160℃)の短時間加熱で水分の蒸発を少なくします。時間が経っても固くならず、均一な仕上がりになります。
焼き上がりの目安は、クッキーの縁がうっすら色づく程度です。
材料の配合にもよりますが、少し固めのザクザク食感にしたい場合は、170~180℃で15~20分ほど焼くのが一般的です。
レシピ紹介
材料(24枚分)
- 薄力粉 200g
- 米粉 40g(ない場合は全て薄力粉でもOK)
- きび砂糖 120g
- 無塩バター(またはケーキ用マーガリン) 180g
- 卵 1個
- ベーキングパウダー 小さじ1/2
- 塩 ふたつまみ
- 板チョコレート 2枚(100g)
- くるみ 40g
- バニラエッセンス 10滴(お好みで)
栄養成分
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 |
90kcal | 2g | 3g | 15g |

おやつとして1日あたり2~3枚までが適量です。
今回使用する道具
- キッチンスケール(量り)
- 大きめのボウル
- 計量スプーン(小さじ)
- スパチュラ
- 電動泡だて器(なければ手動でもOK)
- スプーン2本
- 天板2枚
- クッキングシート
作り方
下準備
- バターと卵を室温に戻す。
- くるみを150℃のオーブンで6分ローストし、粗熱がとれたら粗く刻む。
- 板チョコレートを粗く刻む。
- 粉と砂糖を計量しておく。
- 天板にクッキングシートを敷く。
- オーブンを180℃に予熱する。
・くるみを一度ローストすることでクッキーに香ばしい風味がプラスされます。
・混ぜ合わせたときに生地が分離しないよう冷たい材料は室温に戻してから使用します。
生地を作る
- ボウルにバターと塩、バニラエッセンスを入れ、白っぽくなるまで泡だて器ですり混ぜる。
- きび砂糖を2~3回に分けて入れ、その都度よくすり混ぜる。
- 溶き卵を2回に分けて入れ、その都度よく混ぜる。
- 薄力粉、米粉、ベーキングパウダーを合わせて数回に分けて振るい入れ、その都度スパチュラで切るように混ぜる。途中で刻んだくるみとチョコレートも加えさっくり混ぜる。
・材料ごとに混ぜ合わせることで焼き上がりの食感が均一になります。
・粉類を練るように混ぜすぎてしまうとグルテンが形成され生地が固くなってしまうため注意しましょう。
成型する
- クッキングシートを敷いた天板に、スプーン2本で生地をすくいとり、等間隔に落とす。
- 指で軽く押さえ平らな丸形に整える。
くるみとチョコの量に偏りが出ないよう、なるべくひとつひとつ均一に分配します。
オーブンで焼く
- 180℃で10分、160℃に下げて5分焼く。
- 焼き上がったら網の上などで冷ます。
よくある質問
なぜ米粉を入れるのですか?
米粉は薄力粉と違いグルテンを含まないため、軽くてほろっと崩れる食感を出すのが特徴です。
今回のレシピでは、理想の食感にするため米粉を配合し、焼き上がりの固さを微調整しています。
全て薄力粉で作っても少し固めになる程度なのでお好みで変更可能です。
ケーキ用マーガリンは体に悪いですか?
日本の食品メーカーは、マーガリン中に含まれるトランス脂肪酸の低減化を図っているため健康被害の直接的なリスクは低いと考えられます。
マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸を長期間摂取すると、血中脂質のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の割合が多くなり、心血管系疾病の発症リスクを高めるとされています。
WHO/FAOは、最大でも一日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とするように勧告しています。
日本のトランス脂肪酸の摂取量は、欧米諸国と比べて少ない傾向にはありますが、日本の食品メーカーは一律で、2018年より「部分水素添加油脂」の使用を取り止め、 トランス脂肪酸の低減化を図っています。
参考
株式会社明治公式ホームページ
雪印メグミルク公式ホームページ
商品パッケージに文言表示のあるマーガリンを購入するとよいでしょう。
物価高でバターの価格が高騰している中、ケーキ用マーガリンをうまく活用することは、お財布にやさしい工夫のひとつだと思います。
トランス脂肪酸の有無に関係なくバターやマーガリン入りのお菓子やパンを過剰に食べることは、脂質過多を招き、疾病リスクが高まります。これらのおやつは、200kcal/日を目安にすると食べ過ぎの予防になります。
板チョコレートはどれでもいいですか?
お好みでミルクチョコレートやブラッククチョコレートなど何でも美味しく仕上がります。
アレンジとして、くるみをマカダミアナッツに変更し、ホワイトチョコレートと合わせても相性ばっちりです。
お菓子コーナーに置いており通常の板チョコレートなら、製菓用チョコレートよりも材料費を抑えることができます。
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